失敗の味方

「ポジティブ」を作りましょう。

<理学療法士必見>1年目のセラピストが教える!働いてみた感想。PT/OT/ST学生向け

今、理学療法作業療法の学校に入っているけど正直自分に合っているかわからない、、、あなたもそうではないでしょうか?

今回は理学療法士1年目の私が実際に働いてみて感じたことをお話ししていこうと思います😁

 

あくまで1年目という立場ですのでまだまだ知らないことの方が多いですが、学生と距離が一番近いのも1年目の特権だと思いますので私が学生の頃に描いていた理想像と現実の違いについてもお話ししていこうと思います!

 

 

こんにちは😁

私は最近朝がつらくてなかなか布団から抜け出せない「失敗の味方」という者です。

この前もなかなか起きれず遅刻しました、、、失敗は尽きません、、、

 

 

さて、では早速本題へ!!

 

nao-tamago.hatenablog.com

 

 

 

<私が学生時代描いていた理想>

まずは私が思っていた理想をお話しします。共感する方もいらっしゃると思いますので。

あくまで「理想」

その後に「現実」のお話をしますね😎

 

・患者様のために働く、感謝される

まずは医療従事者として働こうとしている方が口をそろえて言うであろう

「感謝される、やりがいのある仕事」という理想。

 

これはあるあるでしょう!何ならこれがないなら何のために?くらい。

 

私は「患者様のために働きたい!」何て微塵も思っていませんでしたが、それでも「人体のスペシャリスト」になるわけですからやりがいはあると思ってました。

 

目指したきっかけも「スーツは嫌で異性が多くいて割と簡そうな仕事」でしたし。

 

全然ちゃうややんっていうツッコミ待ちです、すみません

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・病院はクリーン、ホワイト

これも理想ですよね、一般企業だとやっぱり年功序列ですし上が年を取っているだけで偉いなら、媚びを売らないと出世しにくいのも当たり前の世界。

 

そんな世界が嫌(上司に愛想笑いなんてできない)で割と媚びを売らなくても済みそうな病院関係を選びました。技術次第で早く出世したり独立したりできそうですしね。

 

残業代もちゃんと出るだろうし、休みもちゃんと休めそうだし。

病院が不正何てするわけない。って感じに思っていました。

 

 

・多職種との関わり💛

さて、本題です。

 

嘘です。学生の頃の私にとっては本題です。

「看護師も多いし、リハ科も女性率高いし最高じゃ~ん」

って思っている方かなりいるのではないでしょうか!?

 

いますよね!!(圧倒)

 

まじめな話、職場に女性がいるのといないのではやる気が大きく変わりますよね。

性が逆でも然り。(その場合は職場に男性がいるとではなくイケメンがいると、にはなりますが、、、)

 

実際に「職場に異性がいる」と作業効率が23%も上がるというデータが出ています。

※グローバルコンタクト調べ

また、ヤる気も56%も上昇するというデータも出ています。

※誤字です。

 

 

・勉強して博士になりたい~

割とまじめにそう思っていました。

今までの話の内容からすれば嘘くさいですがマジです。実際に学生時代では全国上位10%以内の成績でしたしヤル気はマンマンでした。

 

博士というのは気持ちの例えで、正式には「認定理学療法士と呼ばれる全国に9%ほどしか存在しないものになろうと息巻いておりました。

 

就職して3年~5年で指示を出す側、教える側になりたいっ!なんてことも思っておりました。

 

そんな意識高い系学生を送っておりました。多分。

 

<現実との違い>

次は先ほどの「理想」に対するAnswer。

 

現実はこうだっ!!

 

・お金、マネー、money

「やりがいのある仕事、感謝される」等の理想を持っていましたね。

 

これは案外間違いではありません。

実際に現役理学療法士に行った調査によると全体の約9割が「やりがいはある。」と答えたそうです。

 

ですが、「やりがいはあるけど、、、」とその後に続いた人もかなり多いようです。

 

つまり、やりがいはあるけど、、、給料が安い

    やりがいはあるけど、、、人間関係がめんどくさい

    やりがいはあるけど、、、忙しい、残業が多い。

等々の理由があるようです。

 

結果としては「やりがいは少なからずある」ということでよろしいでしょうか?

→ いいです。(自問自答)

 

一般的な会社員の「やりがいはあるか?」の問いに対して「ある。」と答えた人は約68%。これだけ考えてもPT/OT/STのやりがいはある方だといえるでしょう。

 

ですが私が最初に感じた「理想」と「現実」の違いはそうではなかったです。

 

やりがいはどんな仕事でも続けていれば自然と湧いてくるものだと思っていましたし。

そんなことよりも強く感じたのは「お金のにおい」です。

 

やはり理学療法士もサービス業。サービスを提供して患者様というお客様から20分2000円を頂くもの。病院としても売り上げを伸ばすために必死。

 

だとすればやはり、飲食店やほかのサービスと一緒。「一人当たりのお客様からできるだけ多くお金を取って、できるだけ多くのお客様に来てもらう」ことが必要なんですね。

 

ということで出来るだけ多くのお金を欲しい病院側はどうするかというと、、、

「リハビリの単位数をできるだけ取る」

「何が何でも単位数を取る」

「必要なさそうな患者様にも単位数を取る」

ことが求められます。

 

「患者様を治す」為には→ リハビリが必要。 あながち間違ってはいません。

「病院が儲かる」為には→ リハビリが必要。 これも間違っていないのです。

 

うまく伝えられませんが「あなたの仕事としての役割は?の問いに対して

「私の仕事は単位数を稼ぐことです」

となってしまいます。あくまで会社(病院)の歯車の一部になるということは忘れてはいけません。

 

・グレーです

「病院はクリーン、ホワイト」等の理想を持っていましたね。

 

グレーなんですよ~。。。

 

だってもともとの働き方自体がグレーですよね。

 

リハビリの料金は基本的に患者様は知りませんし何なら無料だと思っている人が半数以上います。

リハビリ自体の言葉の意味や内容についても幅が広いですし。

お話ししているだけでもリハビリ。歯磨きを見ているだけでもリハビリです。

 

つまり「リハビリはかなりさぼれる」(怒られそう、、、)

 

二日酔いで来たセラピストがまともにリハビリすると思いますか?かなりいますよ、酔拳セラピスト。

 

それに割とどの病院でもあると思いますが20分一単位をきちんと守っている人は少ないです。

 

2単位を25分で帰ってくる人もいるくらいに。荒れてます。(人から聞いた話です、多分)

働いたら分かります。「しょうがない」と思うでしょう。患者様からすればたまんないことですが。

 

ここが一番伝えたいのですが、「死にそう」な患者様に対してまでも単位を取ろうとする姿勢には感服いたします。。。

 

「緩和リハ」もできますが、、、必要性を感じないリハビリオーダー。それを遂行しようと必死なリハ上司。その陰にはさらなる上司の圧。そして働く私たち。

 

正直何度も「死にそう」な患者様のリハビリに入って、患者様に対して「こんな状態なのにかわいそう、、」と思いました。私も悪でしょうか。

 

拘縮に対するリハビリの際にはやはり痛みが生じますのでかなり悲惨な絵になります。見せたいです。

 

足を動かすセラピスト。動けない患者さん。痛い患者さん。死にたいという患者さん。

 

何度も「この人に介入する意味」を考えました。

考えた答えは「家族が望んでいて、リハビリオーダーが出ている」からです。多分あっていると思います。(病院もお金が入るのはもちろん)

 

個人的な考えの答えは「安楽死」賛成派です。。。延命を望んでいる家族にリハビリや看護の実際を見てほしい。。。見せれるか、見せるかはわからんけど。

 

患者様に対してもグレーですし、会社員(セラピスト)に対してもグレーです。

 

「単位数はとれ。残業はとるな。」の精神のもと日々働く私たちの中にはやはり生まれる「サービス残業

 

私の会社はそこまでひどくないですがほかの会社の話を聞くとやはり横行しているそうです。

 

果たしてあなたは「サービス残業が当たり前」の世界で「仕事ができない1年目」の立場として「残業をください」と言えるでしょうか?(仕事ができないのは当たり前。)

 

言ったとしましょう。帰ってくる答えはかなりのレパートリーの「NO]です。

 

ですが一般的な会社のブラック・ホワイトにもピンキリです。医療業界だけが特別と思わずに臨みましょう。

 

個人的には比較的白めの「グレー」です。悪くはないと思います。

(患者様に対しては微妙、、、)

(患者様の立場からすれば完全にアウトでしょう、、、)

 

 

 

・コロナの野郎

「多職種との関わり💛」という話でしたね。

 

正直お酒の力はすごい。

コロ助のせいで歓迎会や同期の飲み会など制限受けまくりの年に入職した私はかなりのハンデを負ったといえるでしょう。

 

ですが、逆境を跳ね返しまして割といろんな方と知り合えました💛

 

単に自分がいろんな方と知り合うことが好きですので。割と自分から誘いまくりました。

 

もしコロ助がなかったら、、、と考えるだけむなしくなるので考えません。

 

「多職種との関わり」は病院にもよるとは思いますがかなり多い方ではないでしょうか?職場恋愛も多いですよ😁

 

 

・めちゃ大変、時間がかかる、でも夢はある。ほとんどが自己満。

「博士になってやる~」の件でしたね。

 

実際になろうと思えば、認定理学療法士を取るのに最低でも4年はかかると思っていいと思います。これは「認定理学療法士」の制度のみの話であって、実際のところその資格を取っている方は早くて7年目。

 

驚きの事実は「給料は変わらない」ことです。

理学療法士全体の10%未満の優秀な人材であるにも関わらず、私の病院では「役職者」にならないと給料は上がりません。

 

理学療法界の給料の上がりにくさはご存じの通り。

そして飽和状態にあります。地方は特に。上が辞めないと10年目になってようやく副主任となれます。

 

そうなったとしても月にもらう給料は多くて30万。そこでほぼ打ち切りです。

 

勉強して、患者様に質の高いリハビリを提供できるようになって、その証明(資格)もあるのに上がらないのはおかしいですよね~。単純に。

 

1年目と大差ない給料をもらっている職場の先輩をみると申し訳なくなります。

 

私は現在勉強する気はありますがあくまで基礎のみ。基礎すらも勉強しなくても実際には働けてしまいます。

それ以上の勉強が意味はあるのか?と思ってしまうのも納得。

 

実際には「意味」はあります。「やりがい」も上がるでしょう。「給料」は変わりません。

そんな中で1回1万円もする勉強会へ顔を出すのは単純に尊敬します。

 

単純に自己満に思えることもありますしね。エビデンスに基づいてリハビリができればそれだけで十分だと思います。

 

割と「手技」はエビデンスがないものが多いですよ~。使う人の技術量によって変わるので参考症例が集まらない・再現性が低い。からでしょうけど。

 

私個人の意見としては「時間と勉強量に対する対価が釣り合っていない」と思います。

ただただリハビリをして上司の言うことを聞いておけば10年たてば役職者です。

 

せっかくの「グレー企業」。自分の時間を使うのであればほかのことに使っても文句はないでしょう。副業しましょう。

 

ですがやはり勉強をしてきた先輩をみるとかっこいいし人生においても楽しんでいるような気がします。

その知識や手技を生かして独立したり、別の道が開けるということもありますので「夢」は尽きない職業でしょう。

 

 

<まとめ>

長々と話してきましたがまとめると、、、

 

・意外と病院はグレー、一般的な企業と変わらない。

・出会いは多い。嫌な人も少ないかも?

・給料低い、将来性も険しい。自由な時間は多い印象。

・副業やお金の勉強して自分の人生について考えましょう。

 

です。

 

参考になりましたでしょうか?

実際に働かないとわからない点が多いと思います。学生の頃の私がこの記事を読んでも進む道は変えていないでしょうし。

(今のところ辞める気はありません、人間関係がいい感じなので)

 

それでもこの記事を読んで「自分がこれから長く働くであろう職業」について少しでも実感がわいていただけたら幸いです。

 

自分の人生です。仕事は仕事です。どんな人生にしたいか?が重要で、それ以外は付属と過程にすぎません。

 

「あなたの望む人生」が手に入りますように祈っております😁

 

 

上の本、お勧めです。

 

ではまた次の記事で😁